晴れのち雨
sweet
新年を迎えて
もうすぐ冬休みが終わる頃、家で先生と映画を見ていた。
「もうすぐ葵とのプチ同棲も終わるなぁ」
寂しそうな表情をする先生にキュンとしたが
「そうだね...でも会えなくなる訳じゃないしね」
努めて明るく言った。
「...そうやな。
冬休みが終わっても来てな」
そっと私を引き寄せる。
あれ?
そういえば、最近先生から煙草の香りがしない。
「トモ、禁煙でも始めたの?」
「え?いきなりどうしたん?」
「最近煙草の匂いがしないなーって」
「ばれたか...
健康を意識して禁煙中やねん」
「ヘビースモーカーだったのに突然どうしたの?」
「葵と長くおれるようにと、やっぱり煙草の臭い気になるやろ?」
「本当に?」
「うん。」
「別に匂いは気にならないけれど、トモの健康のためにも応援してるね」
「頑張れる気ぃするわ」
音を立てて、私の頬にキスをした。