晴れのち雨
歩幅の狭い息子に合わせて、ゆっくりと夕焼け空を眺めながら歩く。
この街もすっかり変わってしまったけれど塾は今でもあって、悠ちゃんもいる。
「ねぇママ?今日は悠ちゃんに会いに行くの?」
「ううん。今日は行かないよ。」
「そっかー。」
悠ちゃんに懐いている息子が残念そうな顔をする。
「ほら、もうすぐパパに会えるよ!」
マンションが見えてきた。
「ホントに?!パパちゃんと待ってるかなぁ...」