晴れのち雨


誕生日当日。

相変わらず憎まれ口を叩きながらも
帰り道、結衣が可愛いピアスをくれた。

「めっちゃ可愛い!!ありがとー!!」

「私の誕生日には
彼氏をプレゼントしてね!!」

そう言って結衣と別れた。




シュウの家に着いた。
インターホンを鳴らすとシュウが出た。

『空いているから入ってきて良いよ』

深呼吸をしてから家に入った。



シュウの部屋に入ると
彼がベットの前に座っていた。

彼の前に座るように勧められたので、素直に後ろから抱き締められるように座った。

「はい。これ」

ぽん、と何処からか丁寧に包装された
プレゼントが目の前に置かれた。

「開けていい?」

後ろで彼が頷くのを感じて
包み紙を破らないように開けた。

....ネックレスだ。

「嬉しい!ありがとう。大切にするね!」
私の手からネックレスを取ると
彼が付けてくれた。

心臓の音を聞かれそうなほど緊張した。

「はい!できた!」

私の首にはクロスのネックレスが輝いていた。

前を覗き込んで私を見ると

「...似合ってる。」

と首元にキスした。

「っ!!」

こうなることは想定内だった。
だけど...だけど.....
展開の早さに動揺する。
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