晴れのち雨
progress
つくづく人生は上手くいかないものだ。
高校生ながら私はそう感じた。
私にとっての一大決心から
約5ヶ月が経った。
気が付けば空は高く、秋風が漂っていた。
肌寒い季節の中、塾に行った。
「模試の結果良かったで!」
保坂先生が話しかけてきた。
先生は相変わらず、廃れたスーツを着ていた。
「ほんとですか?!」
驚く私に
「ホンマやで。アオちゃん頑張ってるもんなぁ〜」
「ありがとうございます。」
「でも、アオちゃん行きたい大学、変えんでいいん?もっと上狙えるで?」
私は変わらず先生と同じ大学を志望していた。
勿論、告白の件を引いても行きたいと思っている。
昔から憧れていた大学を狙える所まで
私は頑張って勉強していた。
「大丈夫です。
昔から行きたかった大学なんで。」
「そっか。んじゃ、アオちゃんが俺の後輩になるのを楽しみにしてるわ!」
そんなことを話しながら
二人で教室に向かった。