晴れのち雨
「はい。.....好きです。」
「先生が先生じゃなくても...
先生が結婚してても...
先生が罪を犯してても...
貴方が好きなんです!!」
今にも泣きそうな顔をしてたのは先生だったのに、私の方が先に泣いていた。
どうして泣いているのか、何が悲しいのか自分でも分からなかった。
きっと半分パニック状態になっていたんだろう。
「ごめん。アオちゃんにそんなこと言わせてもうて...。」
ふわっと煙草の香りに包まれる。
先生に抱きしめられていた。
先生の顔を見たかったけれど、思ったより強く抱きしめられていて見れなかった。
何かに怯えているように
時折、震えながら私を抱きしめた。
それを少しでも取り除いてあげたかった。
腕に力をを込めようとすると
「ごめん!」
突然肩を掴まれ引き剥がされた。
先生の顔には一本の涙の痕が残っていたー