晴れのち雨
「きっとアオちゃんは...
勘違いしてるんやわ...」
私の肩を掴まんだまま、俯いて呟く。
「勘違い??」
「そう。勘違い。
多分、俺に対する親近感とか憧れを恋愛感情と勘違いしてるんやと思う...」
「ほら、俺、関西弁やしアオちゃんの志望大学通ってたし...」
何も言えずに涙だけが流れた。
勘違いなんかじゃないのに...
貴方にちゃんと受け止めて貰わないと
前に進めないのに...
どうして貴方は受け止めないだけでなく、私の気持ちを無かったことにしようとするんだろう...
「勘違いなんかじゃないです!!」
やっと言えたのは一言だけだったけれど、
その一言は先生の顔を上げさせた。