晴れのち雨
「ちょ、アオちゃん何言ってるん?!」
驚きながら私の手から逃げるように
一歩、後退った。
「責任として、抱いて欲しいと言ったんです。」
「いやいや、自分が何言ってるか分かってる?!」
「はい。分かってます。」
「てか、抱くってその...あの...」
「先生が思っている通りで合ってます。」
「え?あぁ...
あ!!抱き締める的なんやんな?」
「違います。」
淡々と答える私。
ふぅ...と溜息をついて
「夜を共に過ごして欲しいんです。」
じっと先生を見つめる。
短時間でこんなにも変わってしまった私を先生はどう思っているんだろう。
私を変えてしまったのは
恋であり
先生であり
私自身。
今の私にとって、全てがどうでも良かったのだろう。
明日なんて知りたくない。
今、この時が、確実に先生がいる今日が
一番大切に感じた。