晴れのち雨
振り返ったまま固まる私に
「いつがいい??」
と普段の調子で聞いてくる。
自分で言っといきながら、こんな展開になるとは思わなかったので心臓がバクバク騒いでいた。
「23日...来月の23日」
頭をフル回転させて、祝日で空いているであろう日にした。
「23日なぁ〜 仕事入ってるわ。
次の日はアカン??」
次の日...
12月24日、クリスマスイブだ。
「私は大丈夫ですけど、先生は...」
「ん?俺は24・25日と仕事休みやし大丈夫やから聞いてんけど」
「いや...その...
ご家族でクリスマスを過ごした方が...」
「夜を共に過ごして欲しいとかお願いしといて家族の心配かぁ〜 やっぱりアオちゃんは優しいね〜」
あはは、と笑う先生。
「私は優しくないです。
優しかったら責任とか言わないです。」
「優しいかどうかは俺が決める。
んで、家族とは過ごす予定ないし、単身赴任中やから心配せんでいいよ。」
ぽんぽん、と私の頭を叩いた。