晴れのち雨
「あ!ごめん。やっぱり迷惑だった?」
焦るシュウに
「違う!違うの。」
と否定したものの、それに続く言葉が見つからない。
「本当に嫌なら言ってくれていいから...
葵が嫌がる事をしたい訳じゃないんだ。
困らせてごめん...」
謝らなければいけないのは私なのにシュウが謝る。
「嫌じゃないよ!でも私、シュウに嫌われても仕方ない事したのにって..」
「嫌う訳ないだろ。
きっと俺は...付き合ってた時も、完全に葵を振り向かせてた訳じゃないんだ。
葵の優しさもあって俺達が付き合えてた気はずっとしてて、"いつか絶対、完全に振り向かてやる!もっと好きになって貰う!"って思ってたんだ。
だから、別れることになったのは葵だけのせいじゃないじゃないから。」
「そんなことない」
そう言い終わる前に
「俺は今でも葵をいつか振り向かせたいって思ってる。後悔したくないから。 だけどそれは俺の勝手だから、葵も後悔しないように葵の恋を頑張って欲しい。」
矛盾してるよな〜
と独り言も言いながら苦笑いするシュウ。
「ありがとう」
少し声が震えたけれど、
伝えたいことは伝えられた。
少しの勇気もシュウから貰い、
シュウと別れた。