晴れのち雨
「あははっ!
アオちゃん言うようになったやん。
んじゃ、もう帰してあげへん。
あと、先生って呼ぶの禁止。」
「んじゃ...保坂さん?智裕さん?
智ちゃん??智くん??」
「俺、絶対からかわれてるわ〜」
「ふふっ。先生は周りから何て呼ばれてたんですか?」
「うーん。トモとか?」
「じゃあ、トモって呼びますね」
トモ...と自分で言うのに少し緊張した。
「うん。宜しく。
あと、今日は敬語とかも禁止。」
「どうしてですか?」
「え?これから出掛けるから。
アオちゃんだけ敬語やと怪しいやん。」
てっきり家かホテルに向かうものだと思っていた私は少し驚く。
「どこに行くんですか?」
「友達のお店。ご飯まだやんな?」
「あ、はい。でも...」
「大丈夫。最悪、服は貸してくれるから」
そう言って車が走り出したー