晴れのち雨
girlfriend
「塾生徒。」
一言、龍馬さんを見ないで先生が言った。
「じゅくせいと?
って、もしかしてお前と悠希が働いてる塾の?!」
「そう。」
「え?!マジかよ!!」
さらに驚く龍馬さん。
「もしかして...葵ちゃん?」
そして私に尋ねた。
「あ。はい。でも、どうして名前...」
「悠希とこないだ飲みに行った時、話してたんだよ。黒髪美少女の葵ちゃん。」
と龍馬さんに微笑みかけられて顔が赤くなる。
「そうだったんだ。」と呟いていると
「アオちゃん、納得してる場合ちゃうで。アオちゃんのせいでバレてんから」
「あ。ごめんなさい。」
「うそうそ。アオちゃんが驚くんも無理ないから」
と私の頭をポンポンした。
「見せつけに来たのかよ。」
と龍馬さんが立ち上がって
「マンゴーいける?」と私に訊いて
私が頷くのを確認すると
近くを歩いていた店員さんに
「マンゴージュース1に烏龍茶2、VIPに宜しく。」
と告げると、私達の正面のソファーに座った。