Glauben 〜君のこと〜


こうして中学三年生まで私はそれを突き通した。





「ねぇ、高校から1人暮らしする?」


中3の終わり頃、母親にそういわれた。




「…え?

私が?」



私は母子家庭。

お父さんは私が生まれて二年後に天国へ行ってしまったのだ。



「うん、今までお母さんの仕事の都合で転校ばっかだったでしょう?

多分これからも転校が多くなっちゃうとおもうの。

せめて琴音には高校くらい同じ高校に通って、友達と楽しんでほしいの。」




そういって微笑むお母さん。





「たっ確かに友達とは少しの間だけしか遊べなかったよ?


けどそれでも楽しかったからっ!


今まで通りお母さんと一緒に暮らしたいよ!」



私は小さい頃からお母さんしかいなかったから他の子よりマザコンだと思う。



いつも一緒にいたのはお母さんだったから…





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