パパ、もう一度ほめて
*4
私には、
夢があります。
馬鹿っぽくて、子供みたいな夢。
私には、
父がいました。
優しくて、おもしろい人。
父からは、
たくさんの愛を貰いました。
私は幸せです。
私の父は、
あの人しかいません。
私の父は、
この世に一人しかいません。
人の記憶は、
薄れていきます。
きっと私も父との思い出を
少しずつ忘れていくのでしょう。
しかし、
父から貰った愛は
色褪せることがありません。
ねえ神様。
あの時の幸せを、と願ったのなら、
あの時に戻れるのでしょうか?
ねえ神様。
あの時に戻りたい、と願ったのなら、
あの時に戻れるのでしょうか?
ねえお父さん。
私は、これからも
父を思って泣くことがあるでしょう。
見守ってくれない父を
恨むこともあるでしょう。
こんな私です、
こんな娘です。
ですがどうか、
私の“父”であり続けて欲しいのです。
これからも、
あなたをお父さん、て呼んでもいいですか?