パパ、もう一度ほめて
私がご飯とお風呂を済ませ、くつろいでいると、お父さんが帰ってきた。
「ただいまー」
と言いながら日に焼けた茶色の顔を覗かせた。
「おかえり」
はぁーとため息をつきながらお父さんは、作業服を脱ぎ風呂へそそくさと行ってしまった。
――
「ねえパパ。」
「ん?」
風呂から出てご飯を食べているお父さんに、高校見学の話をした。
「ああ、いいよ、電車で行くだろ?」
気前よく了承してくれ、お母さんと微笑みあった。
「うん!」
私の夢は、漫画家になること。
これは小1からの夢。
大好きな絵と、漫画と一緒に私は生きていく、て決めた。
だから、高くても、あの高校へ行きたい。