私が死んだ日。【完】






おばあちゃんは、おじいちゃんが死んでから
いつもあたしに
『本当に大切と思っているならば、たとえ幽霊になったってみえるんだよ』
と、優しい声で言っていた。


絵本を読み聞かすみたいに。



あたしはその時、どういうことかわからなかった。



......だけど、今はわかる。




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