私が死んだ日。【完】
『─────あれ?』
『どうしたの?真央』
『いない』
『え?』
『ほら、いつも学校帰りになるとあたしたちに寄って来るネコ』
『あー。本当だ。...ってゆーか、“真央に”じゃなくて、そのランドセルにつけてる“キーホルダー”にじゃないの?』
『いーじゃん、あたしにだよ!』
『......』
『カケルちゃん?どこ見てるの?』
『...あれ』
静かに遠い先を指差したカケルちゃん。
その視線のさきを目で追った。