私が死んだ日。【完】
「...」
「ずっと一緒だったお前が、当たり前のように隣にいたお前が...俺の前からいなくなるなんて、耐えられないよ」
「......っ」
「...でも、お前が幽霊となってまた俺の元に来てくれたとき、本当嬉しかったんだよ」
照れているのか、右手で顔を隠しながら言葉を続ける。
「...なぁ、幽霊って、どうしてできると思う?」
「え?」
「...誰かが、その人の命をこの世に引き止めてるんだよ」
「......」
「...その人本人が、どんなにこの世にやり残したことがあったとしても幽霊となってこの世に現れることはない」
「...とは言い切れないかもしれないけど、もしそうだとしても、きっと真央はそんなことしないだろ?」
「......」