私が死んだ日。【完】






顔を隠していた右手をおろし、あたしを真っ直ぐと見つめた。



「...カケルちゃん...っ」

「......好き、っていえば伝わる?」

「......え...?」

「お前が死んだあの日から」

「......」

「...失って気づくなんて、情けないのな」

「...ぁ...」

「......でも、本当だよ」

「...」

「......遅くなってごめんね」




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