逢いたい理由【番外編】-バレンタイン-
え……。ウソ?
由杜からの電話は
久しぶりすぎて
嬉しさが混み上がる。
ドキドキとしながら
通話ボタンを押す。
「もしもし……」
「ぁ。唯?」
うわ~由杜の声だ。
低くて色っぽい声に
ドキッと胸がときめく。
でも由杜が言った
言葉に心臓が止まりそうになった。
「俺……唯不足で死にそう…。」
「………ッ…!!」
“会いたい”と
素直にぶつけてくる由杜。
胸がキューとなる。
由杜はどこまで私を
惚れさせるんだろうか。