逢いたい理由【番外編】-バレンタイン-


破片を袋に全部入れて

逃げようとしたときだった。



腕をまた引かれ、あっという間に

由杜の部屋に入ってしまった。



部屋に入ると由杜の匂いがする。



別れを決心した私にとっては

凄くつらい場所だった。


耐えられなくて

部屋からまた出ようとすると

また出れなかった。




「俺から離れるなんて…絶対に許さない」




そう言って

後ろから抱き締めてきた。




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