大人の関係
秘めた関係
いつも通りに忙しい午前中をなんとかこなし、お昼休憩に行こうと桐原美沙(きりはらみさ)はひとつ伸びをして席を立った。
かばんの中から携帯を探し、確認する。
淡い期待を裏切り、メール着信はなかった。
今日は会えないのか・・・。
いや、会いたかった訳じゃないし。
心の中の声なので誰に聞かれた訳でもないのに、すぐに言い訳をしてしまう。
気分を変えるように、斜め向かいの席でまだパソコンに向かっている後輩、山野しおり(やまのしおり)に声をかけた。
「しおりちゃん。まだ仕事終わらなさそう?」
「あ、もうこのデータ送信するだけなんで・・・。はい!終了です」
こちらを見上げてしおりはにっこり笑った。
「あーもー、相変わらず午前中はあっという間ですね。さ、お昼、お昼」
肩をぐるぐる回しながらしおりが勢いよく立ち上がる。
「急がないと売り切れちゃいますよ!早く行きましょうよ」
「そうだね。金曜日のお楽しみだもんね」
二人で小走りにエレベータへ向かう。
かばんの中から携帯を探し、確認する。
淡い期待を裏切り、メール着信はなかった。
今日は会えないのか・・・。
いや、会いたかった訳じゃないし。
心の中の声なので誰に聞かれた訳でもないのに、すぐに言い訳をしてしまう。
気分を変えるように、斜め向かいの席でまだパソコンに向かっている後輩、山野しおり(やまのしおり)に声をかけた。
「しおりちゃん。まだ仕事終わらなさそう?」
「あ、もうこのデータ送信するだけなんで・・・。はい!終了です」
こちらを見上げてしおりはにっこり笑った。
「あーもー、相変わらず午前中はあっという間ですね。さ、お昼、お昼」
肩をぐるぐる回しながらしおりが勢いよく立ち上がる。
「急がないと売り切れちゃいますよ!早く行きましょうよ」
「そうだね。金曜日のお楽しみだもんね」
二人で小走りにエレベータへ向かう。
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