大人の関係
二人でうきうきと階段を上がる。
階段を上った先は広いホールで、更にその向こうはサンルームになっていた。

「今日は星がよく見えるらしい。流れ星が見えるといいけど」
「わぁ!本当に!!素敵!」


サンルームに出ると、やはり囲まれているが部屋の中から比べると冷える。
これのために暖かい格好を。と言ったのか。


ロッキングチェアが2つ置いてある。
一緒に置いてあったブランケットを被り、ロッキングチェアに座る。

チェア、と言ってもかなり倒れた状態まで来るもので、楽に空を見上げられた。
満天の星空だ。

「本当に素敵」

美沙が喜んで座ったのを見て長野は笑った。
「こんなに喜んでくれるとは思ってなかったよ。俺は荷物運んでくるから。ここで居て」

慌てて飛び起きる。
「あ、私も手伝います」

「いいよ。部屋に運ぶだけだから。すぐに戻ってくるから。待ってて」
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