たべちゃいたいほど、恋してる。②
「今日のそのワンピース新しいやつだろ?似合ってる。めちゃくちゃ可愛い」
悩む優衣に落とされた言葉と小さな笑みに、もう白旗を上げるしかない。
龍之介の目に少しでも可愛く映りたいと選んだ新しい白のワンピース。
少しだけ、期待していた。
言葉をくれるのではないかと。
そしてそれをさも当たり前のようにしてくれる。
それが嬉しくて、くすぐったくて。
欲しいものを与えてくれるのはいつだって龍之介だ。
だからこそ応えたいと願う。
「……ほっぺでもいい?」
考えて考えて至った結論。
「ん」
顔を真っ赤にさせ微かな声で呟く優衣に、龍之介は嬉しそうに笑いながら頷いた。
そして目を瞑って頬を優衣の方に向ける。