たべちゃいたいほど、恋してる。②




(あぁあわわゎわわぁぁ…!)




恥ずかしさのあまり龍之介を直視することが出来ず俯いてしまう優衣。

心の中では到底声にならない奇妙な叫び声がこだましている。


ぶわっと体中に広がる熱に溶けてしまいそう。

頬も体も頭も、全てが沸きそうに熱い。


優衣は俯いたまま視線を左右にさ迷わせるしか出来なかった。

そんな優衣の様子に喉を鳴らして笑う龍之介。


そして"優衣"とその名前を呼ぶ。

他の人とは違う、特別な響きを持っているそれ。


恐る恐る顔を上げれば、優衣の目の前には優しく笑う龍之介がいて。


ドキンと高鳴る胸。

優衣の体温はどんどん上昇していく。


それを隠すよう再び俯いてしまった優衣の頬を両手で捕まえた龍之介は、じっとその顔を見つめた。




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