たべちゃいたいほど、恋してる。②
全身をゆっくりと蝕むようなその熱は、龍之介に似ているような気がした。
頬を染め再び俯いてしまった優衣に、また柔らかな笑みを浮かべながらその栗色の髪を一房指に絡める龍之介。
くるりと人差し指に絡めたそれは静かに二人を繋ぐ。
そしてすっと指から髪が落ちたとき
「……やっぱ大丈夫じゃねぇかも」
「うぇぇ!?」
龍之介の体はパタリと糸が切れたように再び机に伏せた。
予想もしていなかったその行動に体にこもっていたはずの熱がサッと引いていく。
ぐったりとした龍之介の様子に次第に青くなっていく優衣の顔。
「だ、大丈夫?どっか苦しいの?」
「…めちゃくちゃ苦しい。やばい」
「えー!?ど、どうしよう…!」