Last flower【執筆中】

「大丈夫だよ。私、みんなが思ってるようなこと

する気ないから」

嘘。

カイの視線がふっと緩み、ユルカの口元に笑みがこぼれた。

けれども、スイムだけがさっきまでと変わらない表情のまま

カスカをそっと見つめていた。

「スイム。私の顔、見えるでしょう？

消えたり、してないでしょう？大丈夫だよ」

カスカはそう繰り返してから、にこりと笑い、

何かを言いかけてやめたような、微かに震えているスイムの唇に

「キスがしたい」と心の底から思った。