背徳の××

そして、

気が付いたら私の唇と彼の唇が、重なっていた。


ごめんなさい。ごめんなさい。

背徳にまみれて。
自分の気持ちに素直になれなくて。

だけど、このキスだけは止められなかった。抗えなかった。

いっそぐちゃぐちゃに汚してくれればいいのに。

こんな柔らかなキスじゃ、ただただ自分の汚れを知るだけ。

頬を伝った涙は、私の指輪の上へと、落ちていった。



(完)
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

浅はかな願い

総文字数/860

恋愛(その他)3ページ

表紙を見る
ばかな私。

総文字数/628

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop