恋の訪れ

「莉音、バーべキュー行けそう?」

「……」

「別に無理に…とは言わないけど、リフレッシュしたほうがいいよ」

「うん」


って言うか、先輩達と行ってリフレッシュになるのか。なんて思ってみたりした。

だって、昴先輩も来るじゃん。


別に話さなくったって、いいけど。


一番の悩みはなんだって聞かれると、正直分かんなくて。

昴先輩とお姉ちゃんの事か。

ヒロ君の事か。


どっちだろうと思えば、どちらともで。


でも心は正直なんだって、思う。

考えてみれば昴先輩なんてどうでも、いいんだ。


ヒロ君を忘れるが為に、昴先輩の事を考えてただけで。

結局はヒロ君に避けられたって事のほうが大きい。


あたしとはもう話さないとか、あたしとは友達として好きだとか。

そんなの彼女が居るんだから分かってる。


でも、面と向かって言われると、心が辛いんだ――…


ずっと目の前を歩いてるヒロ君と彼女を見ると、心が痛い…



< 102 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop