恋の訪れ
「莉音、バーべキュー行けそう?」
「……」
「別に無理に…とは言わないけど、リフレッシュしたほうがいいよ」
「うん」
って言うか、先輩達と行ってリフレッシュになるのか。なんて思ってみたりした。
だって、昴先輩も来るじゃん。
別に話さなくったって、いいけど。
一番の悩みはなんだって聞かれると、正直分かんなくて。
昴先輩とお姉ちゃんの事か。
ヒロ君の事か。
どっちだろうと思えば、どちらともで。
でも心は正直なんだって、思う。
考えてみれば昴先輩なんてどうでも、いいんだ。
ヒロ君を忘れるが為に、昴先輩の事を考えてただけで。
結局はヒロ君に避けられたって事のほうが大きい。
あたしとはもう話さないとか、あたしとは友達として好きだとか。
そんなの彼女が居るんだから分かってる。
でも、面と向かって言われると、心が辛いんだ――…
ずっと目の前を歩いてるヒロ君と彼女を見ると、心が痛い…