恋の訪れ

香澄先輩の周りはカッコいい人ばかりで揃っている…らしい。

実際、チラッと2人~3人見た事あるけどイケメンだった。


うーん…となれば、これは確立高い?なんて事も思ってみたり。


「みんな、あたし達の先輩だからさ」

「先輩…か」


彼氏が居るのに上機嫌な真理子に、これでいいのかって思ってしまう。

そもそもあたしは必要ないんじゃないのか?ってな勢いなのに。


「そう、みんな3年。香澄さんの学校の人達と、後あたしたちが居る学校の3年の先輩」

「へー…香澄先輩って、顔広いんだね」

「だから感謝しなよ、莉音!!4月は恋の季節だよっ、」

「意味分かんないっ、」

「桜の季節。もう散っちゃうよー」


何をどう感謝するのか分らないけど、とりあえず面倒になったから笑っておいた。

どうせここで無理って言っても、真理子の事だから無理矢理でもあたしを連れて行くだろうし。


それに香澄先輩のツレって聞くだけで見てみたい気もした。


…ヒロ君には悪いけど。
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