恋の訪れ
幸せの通り道

着いた場所は物凄く立派な建物だった。

高層ビルみたいな綺麗な建物。


何階建てか分からないけど、とにかく高い。


出入り口のドアを潜った瞬間、なんなのと言うくらい広い空間。

そこにはテーブルと椅子が多数に敷き詰められてあり、その置くにはカフェみたいになっていて何人かの人達はそこで雑談している。

受付だってあるし、とにかく塾とは思えないし、学校だとも思えない。


なんの学校な訳?

受付の上にある時計が4:45分を指す。


5時までもう少し。

とりあえずここが気になるために、あたしは敷き詰められてあるパンフレットラックから数枚引っ張った。



…医療専門学校。

高校生から学べる医療塾。


「たかっ、」


思わず声に出してしまった声に目が見開く。

入学金、1000万円。

え、なんなのここ。

空いている席に座って、あたしはひらすらパンフレットに視線を落とす。


…医療ってなに?

訳わかんない事がずらっと書かれてて、あたしにはよく分からない事ばかりで頭がついていけない。


授業は日本語授業と、英語授業。

英語授業は全て英語で進めるらしい。

ありえないでしょ、普通…


だけど、どうやら、ここに通うと凄く簡単に大学に行けるらしい。


そう言えば昴先輩の卒業後なんて聞いた事もない。

むしろ、そんな事すら興味がなかったし。


< 312 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop