恋の訪れ
「あ、これお菓子。あとね、果物沢山もらったからさー、莉音ちゃん持って帰ってよ。食べるでしょ?」
「いいんですか?」
「いいよ。葵と香恋ちゃんも食べるでしょ?」
そう言って美咲さんはメロンとイチゴを袋に詰めてくれる。
しかも果物っていっても、そこらで見る果物じゃない。
なんか訳わかんない木箱に入ってる。
どうみても高級感が漂ってる果物でしかない。
「ほんとにいいんですか?」
「えー、いいよいいよ。沙世ちゃんよくくれるの。すごく美味しいから食べてみて」
食べてなくても美味しさが伝わってくる。
そんな果物食べたことないし。
「すみません。ありがとうございます」
「はい。これとお菓子ね」
「ありがとうございます」
「うん」
「お邪魔しました」
リビングを出て玄関に向かうと、すでに昴先輩が靴を履いて待っていて、あたしを見るなりため息を吐いた。
「おそっ、」
小さく呟いた先輩に苦笑いが零れる。
「美咲さんがね、くれたの」
外に出て昴先輩に紙袋の中身を見せる。
「あいつ、ほんとにお前の事好きだからなー」
車に乗って昴先輩がエンジンを掛ける。
昴先輩の横顔を見てあたしは笑みをもらした。
「ねぇ、前から思ってたけど先輩のパパって男前だよねー、ドキドキしちゃう」
「は?なに言ってんの、お前。馬鹿じゃねーの?」
「馬鹿じゃないよ」
「何で親父にドキドキしてんの?どーみても俺の方が男前だろ」
「…っ、」
サラッと言った昴先輩に思わず頬が緩んでくる。
うん、そう。。。
そうだけど。
「また変な妄想してんのかよ」
「し、してないよっ、」
「莉音ち着いたらさー、ちょっと顔だしとくわ」
「え、何で?もう遅いからいいよ」
「遅いから顔だしとくんだろうが」
「えー…いいよ」
「こんな遅かったらマジで諒也さんに怒られっし」
「あ、パパね。昴先輩とだったら怒らないの。だから大丈夫だよ」
「そー言う問題じゃねーだろ」
あたしの家の前で車を停める先輩は、やっぱり降りてきて玄関に顔を出した。
「いいんですか?」
「いいよ。葵と香恋ちゃんも食べるでしょ?」
そう言って美咲さんはメロンとイチゴを袋に詰めてくれる。
しかも果物っていっても、そこらで見る果物じゃない。
なんか訳わかんない木箱に入ってる。
どうみても高級感が漂ってる果物でしかない。
「ほんとにいいんですか?」
「えー、いいよいいよ。沙世ちゃんよくくれるの。すごく美味しいから食べてみて」
食べてなくても美味しさが伝わってくる。
そんな果物食べたことないし。
「すみません。ありがとうございます」
「はい。これとお菓子ね」
「ありがとうございます」
「うん」
「お邪魔しました」
リビングを出て玄関に向かうと、すでに昴先輩が靴を履いて待っていて、あたしを見るなりため息を吐いた。
「おそっ、」
小さく呟いた先輩に苦笑いが零れる。
「美咲さんがね、くれたの」
外に出て昴先輩に紙袋の中身を見せる。
「あいつ、ほんとにお前の事好きだからなー」
車に乗って昴先輩がエンジンを掛ける。
昴先輩の横顔を見てあたしは笑みをもらした。
「ねぇ、前から思ってたけど先輩のパパって男前だよねー、ドキドキしちゃう」
「は?なに言ってんの、お前。馬鹿じゃねーの?」
「馬鹿じゃないよ」
「何で親父にドキドキしてんの?どーみても俺の方が男前だろ」
「…っ、」
サラッと言った昴先輩に思わず頬が緩んでくる。
うん、そう。。。
そうだけど。
「また変な妄想してんのかよ」
「し、してないよっ、」
「莉音ち着いたらさー、ちょっと顔だしとくわ」
「え、何で?もう遅いからいいよ」
「遅いから顔だしとくんだろうが」
「えー…いいよ」
「こんな遅かったらマジで諒也さんに怒られっし」
「あ、パパね。昴先輩とだったら怒らないの。だから大丈夫だよ」
「そー言う問題じゃねーだろ」
あたしの家の前で車を停める先輩は、やっぱり降りてきて玄関に顔を出した。