もし、君に。好きと言えたのなら。

君の告白



「いってきまーす。」


「はいはい、いってらっしゃい。」


もう履き慣れたローファーに足をいれる。2年も使っていればボロボロにもなるものだな、とくだらないことを考えて家の外に出る。


少し早すぎたのか、アイツが寝坊したのかわからないけれど、いつもはあたしの家の門のすぐそばにある人影がない。


「…仕方ない。」


< 4 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop