かわいい王子VS鈍感な姫

「七海、足はどうだった?」


「あぁ、1週間安静にしてれば元通りバレーできるってさ!」


「そうか!たいしたことなくてよかったな。くれぐれも無理はすんなよ?」


俺は首を縦に振り、「おう!」と言った。


無理しないよ…!


もう心配はかけたくないから…。


特に郁にはな…。



数分後、俺の家に着いた。


「おばさん、今日はありがと!」


「いえいえ♪」


「…わかった!郁も良平もありがとな!また明日!」


「おう!」


「ばいばい♪」



それから1週間、足に負担がかからないメニューをこなした。


練習がいっぱいできる夏休みは今日までだ。


明日は始業式。


そして、元通り練習できると言われた日。


元通りできますように…。


< 100 / 204 >

この作品をシェア

pagetop