かわいい王子VS鈍感な姫

「確かに、七海はすごいけどさ…隼人も雫もこれですごいって言うのは早いよ?」


「「え!?」」


「ど…どういうこと!?」


「良平くん、教えて!」


隼人と雫は良平の言葉にくらいついた。


「七海、話していいだろ?」


中学の時の話をするのか…?


さっきまで良平を見ていた隼人と雫は、『許可して!』と言わんばかりの目をして俺を見ている。


まぁ、隼人と雫だからいいけど…。


「…いいよ…!」


俺がそう言うと、隼人と雫は喜び良平をせかした。


「まだ先生来ないし、ゆっくり話すぞ?俺たちが中3の時…」


俺が登校してくると女子が集まり花道のようなものを作り、あいさつしてくること━


俺の志望校を予想し、ほとんどが桜高とは知らず進学校を受験したこと━


バレンタイン━


卒業式━


俺の女子に関することを良平は隼人と雫に話した。


俺はついでにと、良平に隠れファンがいた話や郁の話などをした。


話し終えると、隼人も雫もさっき以上にびっくりしているという感じだった。


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