かわいい王子VS鈍感な姫
「!?…良平?」
「七海!そういえば俺ら担任に呼ばれてたじゃん!」
あっ…。
担任に登校したらすぐに来いって言われてたんだった…。
「やっべー!忘れてた。郁、俺ら行ってくるわ。」
「いってらっしゃい♪」
俺らは職員室に向かった。
話の内容はたぶん進路のことだろう。
今は防寒具やこたつが必要になってきた12月。
進路の決定をしなければならない。
ガラガラッ━
「「失礼します。」」
「やっと来たか。おまえらとっくに学校来てただろう。」
今来たって言えばごまかせたと思ったのに…バレてたか…。
「「…すいません…。」」
俺たちは頭を下げた。