かわいい王子VS鈍感な姫
昼休憩が終わり、午後の競技がスタート!


まずは障害物競走だ。


隼人と…そして郁が出る。


障害物競走はなわとびを跳びながら走り、バドミントンのラケットの上にピンポン玉を乗せて…次に平均台、最後にハードルを3つ跳んでゴール。


高校生にしては…簡単な障害物だな…。


早速、1年男子から障害物競走が始まった。


1番目の隼人は他のクラスの7人と一緒に走り出した。


みんななわとびは順調だったが、ラケットとピンポン玉の所で苦戦している。


隼人はと言うと、至って冷静で1回もピンポン玉を落とさず平均台とハードルもなんなくこなし、1位でゴールした。


「七海~、良平~!」


俺の方へ隼人は来た。


「障害物つまんねぇ。もう簡単すぎ!」


…だろうな。


でも…


「もうすぐ郁が走るから見てみろよ。絶対、障害物おもしろいって思えるからさ!」


俺は笑いながら言った。


隣にいる良平も笑っている。


「2人とも笑って…いったいどういうことだ?郁ちゃん、何かするのか?」


隼人は郁の運動能力をあまり知らないからな。


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