かわいい王子VS鈍感な姫
「あっ、七海!やっと見つけた!障害物、意外に難しかったよ~。隼人くんみたいに郁もできるかなって思ったのになぁ。」


やばい!


…まじでかわいい…!


「…ぷっ…!」


げっ…。


隼人め…笑うなって言っただろうが!


俺は良平に「隼人、どっかに連れてって」と目で訴えた。


すると、良平はちゃんと理解し隼人を連れてった。


ほっ…。


「あれ?何で隼人くん笑ってたの?」


ギクッ…。


「えっと…わかんない。隼人のツボっていまいち…「あっ、あたしの障害物競走で笑ってたんでしょ…!」


ギクギクッ…


「ち…違う違う!断じてそれはない!」


必死に否定する。


「本当に?」


郁は俺を疑いの目で見てくる。


俺はブンブンと縦に首を振りまくった。


「…だよね!一生懸命頑張ったあたしを笑うわけないよね!」


郁葉様…ごめんなさい…。


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