かわいい王子VS鈍感な姫
よし。


アドバイスとかくれるといいな…。


「俺も寿兄に会いたいな~。今日一緒に…」


良平は言う。


…ダメ!!


俺はこそっと良平に耳打ちした。


「寿兄に郁についての相談したいんだ!だから、今日はダメ!」


良平は俺が郁を好きなのは知ってる。


でも、相談してるところは見られたくない…!


「わかったよ。郁ちゃん!今度行っていいかな?」


ほっ…。


「いいけど、今日じゃないの?」


ぎくっ。


「今日は…用事があるの思い出しちゃって…。だから今度。いい?」


ふぅ~。


さすが良平…!


「いいよ!」


「ありがと!じゃ、また明日!」


朝、待ち合わせているところで良平とわかれた。


その場所から1分も歩かない場所に俺たちの家がある。


「郁、荷物置いて服着替えたら行くから寿兄に言っといて。じゃ、またあとでな!」


「わかった!じゃあね!」


ガチャッ━


俺は家に入った。


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