かわいい王子VS鈍感な姫
俺たちはアリーナを出て喜びまくった。


涙が勝手に流れる。


くやし涙じゃなくうれし涙が…。


「部長!やりましたね!」


「あぁ!みんな…ありがとう!」


気持ちは本当に…大事だ…!


「みんな!ベスト4おめでとう!」


…?


声のする方を見ると…そこには…


「「「五十嵐部長!」」」


だった。


「もう部長じゃないって!それよりおめでとう!よく頑張ったな!」


「「「ありがとうございます!」」」


試合、見てくれたんだ…。


「七海、良平…一段と成長したな。あと新顔がかなり強いようだが…」


蒼のこと…かな。


「ありがとうございます!1年の松嶋蒼といって、俺たちの後輩なんです。強豪校から推薦来てたのに桜高に来てくれたんですよ。」


「へぇ~。松嶋くんか…。いい1年が入ったな!」


「「はい!」」


本当に…蒼が桜高に来てくれてよかった…。


「みんな!明日は上位4校で順位を決める試合がある。今日はしっかり休んで明日また頑張ろう!」


明日があるんだ…。


うれしい!…うれしすぎる…!


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