かわいい王子VS鈍感な姫
「では、今日は解散だ。」


「「「ありがとうございました!」」」


みんなバラバラに帰った。


でも…俺は郁と良平と蒼と。


「俺…桜高校に入ってよかった。理由は単純だったけど…本当によかった。」


「俺もだよ。こんなバレーが出来て…本当によかった…。」


だよな。


いいチームメイトに囲まれて、いいプレーができるんだもんな。


「単純な理由って…何ですか?」


蒼が聞いた。


「俺も良平も郁も…第1に近いから。第2にバレーが強いから。あっ、郁は近いからだけだな。」


郁はうなずいた。


俺の答えを聞いて、蒼は笑い出した。


「先輩の理由が単純なら俺はどれだけ単純なんですか!?」


…確かに。


俺たちがいるからだしな。


「ははっ!そうだな!」


たわいもないことを話しながら、蒼とわかれ…良平とわかれ…俺と郁は家の前に着いた。


「…もうちょっと一緒にいない?」


郁が突然言い出した。


「…俺も!公園行く?」


「うん!」


俺たちは公園に行った。


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