かわいい王子VS鈍感な姫
郁と良平は何組だろ…。
「何組だった?」
「俺、1組~!」
良平も!?
「俺もまた1組。一緒だな!」
「え~。郁だけクラス離れちゃったぁ…。2組だよぉ…。」
そういえば、同じクラスなら名簿順だから俺の次に郁の名前があるはずなのになかったような…。
はぁ~…。
同じクラスがよかった…。
「郁ちゃん!いつでも俺らのクラスに遊びにきなよ!俺らも遊びに行くし!」
そうだ!
自分から行けばいいんだよな!
落ち込んでた郁の顔は笑顔に変わっていった。
「うん!ありがと!」
『新入生は各自教室に行って下さい。1~3組は3階、4~8組は…』
アナウンスを聞いた俺らは教室へと歩きはじめた。