かわいい王子VS鈍感な姫

「みんな!ありがとう!後悔しないいつものプレー…いや、それ以上の最高のプレーだった。これで俺たち3年は引退ということになるが、こんないい試合で終われてよかった!本当にありがとう!」


「「「お疲れ様でした!」」」



桜高校男子バレー部は体育館をあとにした。


帰り道━


「先輩!」


俺は郁と良平と一緒に3年生のところへ行った。


「あの…俺、桜高校のバレー部に入ってよかったって心から思ってます。あの試合でやっぱりバレーって楽しいなと思いました。ありがとうございました!」


「俺も…あんなに楽しくわくわくした試合は初めてですごくうれしかったです。ありがとうございました!」


「バレーのことはまだ全部わかってるわけではないんです。でも、試合を見てメンバー6人の表情はすごく楽しそうで…入りたいって思うくらいでした!先輩…短い間でしたがありがとうございました!」


俺…良平…郁…


それぞれの想いを言葉にした。


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