かわいい王子VS鈍感な姫
「かわいいっていう言葉は俺にとって禁句なんです。これから絶対言わないでくださいね!」


声のトーンを低くして言った。


「そうだったの!?ごめんね!禁句なの知らなくて…。顔を赤くする森くんがあまりにもかわいかったから、つい…あっ!」


先生はとっさに手で口を押さえた。


「先生…?もうそろそろ俺部活いきますよ。…失礼します。」


席を立ち、勝手に面談室から出ようとドアに手をかけたその時…


「好きなの。」


…え?


な…何が…?


俺は先生の方を見た。


「何のこと?っていう感じの顔してるわね。」


「…はい。」


「先生はね、あなたが好きなの。」


…え!?


「先生が…俺を…ですか?」


先生は頬を少し赤らめ、首を縦に振った。


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