かわいい王子VS鈍感な姫

好き…?


大人の先生が…高校生になったばかりの俺を…?


出会ってまだ2ヶ月ちょっとなのに…。


沈黙が続いた。


窓を開けているため、俺たちの間を風が通り抜ける…。


沈黙を破ったのは先生だった。


沈黙の間はたった1分くらいだっただろうが、俺にはものすごく長く感じた。


「森くん…いきなりごめんね?それに10歳近く年上のおばさんに言われても困るよね…。」


「先生はおばさんではありませんよ。告白もいきなりすぎてびっくりしましたが、うれしかったです。…でも…」


告白を受け入れることはできない。


好きな人はいないって言ったし…理由どうしよう…。


「2組の森下郁葉さん。」


…え?


「好きなんでしょ?」


「な…なんで…わかっ…」


「井川くんと面談した時に聞いたの。」


良平が…?


す…好きな人まで…!?


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