かわいい王子VS鈍感な姫
「あっ、誤解しないでね。井川くんからは井川くんと森くんと森下さんが幼なじみとだけ聞いたの。」
よかった~。
…でもなんで俺が郁を好きなことまで?
「森くんが森下さんを好きっていうのは…そうね…女の勘かな!」
「勘…ですか?」
「1組に森くんがよく話す女の子とか好きオーラ出てる女の子がいなかったの。で、偶然森くんと森下さんを見た時にもしかしてって。」
それって勘じゃないような…。
知られてるならいっか…。
「その通りです。俺は郁が好きです。だから…」
「わかってるわ。教えてくれてありがとう。部活…行ってらっしゃい!」
先生…。
「告白…本当にうれしかったです。こんな俺を…ありがとうございました!…失礼します!」
今度こそ俺は面談室を出た。
先生…ありがとうございました…。
俺も…いつか必ず…。
俺は更衣室で着替え体育館へと走った。
再度決意した想いとともに…。