かわいい王子VS鈍感な姫
「1週間は運動しないで下さいね。1週間安静にしていればバレーボールも元通りできるようになるでしょう。」
はしもと接骨院の先生の診断結果だ。
1週間もバレーできないのか…。
辛いけどバレーするために安静にしてなきゃな。
それよりも…おばさんが言ってたことが頭から離れない。
はしもと接骨院で順番待ちしている時のことだ。
郁と良平は車で待つということなったため、俺はおばさんと2人。
「ななくん?」
おばさんが珍しく真面目な顔をして言った。
「な…何?」
「ななくん…郁のこと好きでしょ?」
えーっ!?
「な…何言ってんの!?////」
「顔赤くなってるわよ♪やっぱりそうなのね~!」
真面目な顔だったおばさんはもういつもの笑顔になっている。
「ち…違うから!////」
おばさんに知られるのは恥ずかしい…!
「郁はおこちゃまだからまだ自分の気持ちに気付いてないだけなの。」