綿菓子と唐辛子
そう言って楽しんでいるヒメを横目で盗み見る。
薄いブルーの、ワンピース型の水着。
ま、ビキニとか着るようなやつではないと思ってたけど、出てないおなかにちょっと残念。
でも、それも可愛いから許すよ。
「ヒメは最初、どこにいく?」
「え?わたし?」
「そ。どこでもお供しますよ」
「!」
じゃあ、流れるプール!
と、たくさんの人たちが回っている流れるプールを指したヒメ。
浮き輪を持って、浮かびながら流されたいと言う。
「いいね。じゃあ行くか」
「うん!」
ヒメの小さい手をとって、もってきた浮き輪を持って、俺たちは目的地目指して歩いた。