綿菓子と唐辛子


「ちなみに聞くけど…。何した?」

「きゃっ、ナツくん、そんなこと聞くのっ?!ハレンチ!」

「誰もそんな気持ちわりーこと聞こうとしてるわけじゃねぇーよ、プランを言えっつってんだよ」


すぐそばにある足を思いっきり蹴った。

軽い叫び声を上げながら、「ごめんって!」と謝る勇哉。

…こいつのプランが参考になるかは分からないけど、一応聞いとくか。


「俺は別に、彼女がその時水族館行きたいって言ったから行っただけだよ。チケットとかは、俺が払ったけど。あとは特に何もしてないな」

「ふーん…」


水族館か…。たしかに行ったことないな。

でも、ヒメは好きそうだな。
大きい水槽がある水族館に連れてって、それにはしゃいでいるヒメを見るのも悪くない。


…って、想像してる俺、かなり気持ちわりーけど。




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