綿菓子と唐辛子


なんで、自分で言った言葉にそこまで照れているんだ。


「…っ」


あー…。
やばいな。どうしたんだろう、俺は。


女なんか、今までキョーミもなかったのに。
今は心臓バクバクで、白い肌がまぶしくて、目もくちびるも全部、"女の子"に見える。


なんていうか、言葉では表せられない気持ちで満たされている気がするんだ。


一言で言うと、やっぱ


かわいい、かな。



「…ほ、本当になんでもない…。ごめん。気持ち悪いよな。こんな格好で勢いでこんなこと言って…、いくらなんでも…はは…」


いま、この感情を、どう言えばヒメにしっかりと伝えられることが出来るんだろう。


どうしたら。 どうしたら……。




「…ヒメ、思ってること、言っていい…?」


「な、なんだよ…っ」




「…かわいーね。」

「…!!//」




…でも、ひとつだけ分かった。


ヒメは、俺の前でだけ

こんな一面を見せてくれるということ。





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