熱の魔法
「だって快晴って
言ってたもん!」
「そんな言い訳したって
意味ないでしょ。
入れてってあげたいけど
今日はバスだから帰る方向違うし…」
「濡れて帰るからいいもん!」
「風邪引くよ?
愛しの啓太くんと
相合傘でもして帰りなっ☆
じゃあ、バイバーイ♪」
「葉月の薄情者~~~泣」
啓太に入れてもらえって
言われてもなぁ
啓太っていうのは
家がお向かいの幼なじみ
ついでにわたしの
片想いの相手
好きなんて
言えないけどね!
だから相合傘なんて…///
「…しょうがない、走って帰ろ」
この行動がすべての始まりだった